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聴神経腫瘍治療の種類

聴神経腫瘍は前庭神経鞘腫とも呼ばれ、内耳と脳をつなぐ主要神経にできる成長の遅い良性腫瘍です。大きくならないこともありますが、この神経が体の平衡感覚や聴覚に関与しているので、聴神経腫瘍の圧迫によって歩行困難や難聴・耳鳴りなどを引き起こします。いくつかのケースでは腫瘍が急速に成長し脳を更に圧迫して、生命機能を脅かすこともあります。従ってこの聴神経腫瘍の治療選択は、腫瘍の大きさ、神経症状の程度、患者さんの年齢や他の病気を持っているかどうかによって決められます。進行程度に応じた治療の種類には、定期的モニタリング、放射線照射および外科的除去の3つがあります。 モニタリングは、聴神経腫瘍が非常に小さい場合、症状が殆ど無い場合、高齢者、他の病気を合併している患者さんなどに適応されます。その内容はMRI (磁気共鳴画像)検査などによる経過観察が中心となります。

放射線治療と外科治療

症状がある比較的小さな聴神経腫瘍に対しては、定位放射線治療が用いられます。この治療では、3次元座標のもとに腫瘍の脳内での正確な位置を特定し、複数の放射線源の1つを使用して腫瘍部位に正確な量の放射線を最大限に集中させ、周辺の正常組織への放射線被曝を最小限にする放射線照射が1回又は複数回分画しておこなわれます。この非侵襲的な治療法の長所は副作用が少ないことで、顔面神経の保全や聴力の維持が期待でき、入院の必要もありません。 腫瘍サイズが大きかったり、顔面の筋力低下などの神経障害が悪化している場合には、熟練した脳外科医チームによる外科的除去手術による治療が検討されます。手術後に残った腫瘍に対しては、定位放射線治療が適応となります。

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